卍解
特に書くことはないんですが、こうやって無理やりにでもキーボードに指を置かないと文章を書く機会がないので久しぶりにブログを書きます。
1か月ほど前に、「就活のまえに 良い仕事、良い職場とは?」という本を読みました。天神のジュンク堂でたまたま目にとまった新書です。就活のノウハウ本ではなく、「仕事とは」あるいは「労働とは」みたいなことが実際の事例をもとに平易な文章で書かれているので、普段BLEACHしか読まない僕でもすらすら読めました。ちなみに好きな卍解は「黒縄天譴明王(こくじょうてんげんみょうおう)」です。語感が良い。
その中で、「信頼関係の構築は大事ですよ~」みたいなことが、銀行の融資に関する事例をもとに書かれた章がありました。それ自体はたった1、2ページくらいの量なんですが、この部分を読んだとき「ひえ~」って軽い感動を覚えました。というのも、偶然そのとき、「銀行窓口の向こう側」という銀行員の素顔を書いた本も並行して読んでいて、まさにその内容と被る部分があったからです。この本の、このページの、この文章を、膨らませて細部まで描くと、それがまた一冊の本になる。あの本を読んでいたおかげでこの部分がより理解できる。より具体的で、詳細なイメージを抱くことができる。というような、本と本の繋がりを体感した瞬間でした。
僕は漫画をよく読みますが、ファンタジーなどの少年漫画ではこういった経験は少ないです。物語というのは基本的にその作品1つで完結しており、シリーズものでもない限り他の作品と関連があることはあまりありません。BLEACHを読んだからNARUTOがより理解できる、なんてことはないんです。銀魂などの例外を除いては。
読書に限ったことではありませんが、点と点が繋がって線になるというのは素晴らしいことですよね。一つ一つは、さほど意味があるとは思えないものでも、他との繋がりによってふとした瞬間に価値を実感する。時間の流れに伴って意義が変わる。最近、そう感じることが多々あります。思い出なんてまさにそうで、色褪せてこそ意味がありますよね。そう信じて、これからも人生に点を打っていきたいです。えいえいっと。
それっぽいことも言えたので終わりにします。みんなもBLEACH読んでみてね。そこまでおもしろくないけど、絵はカッコイイです。
就活のまえに―良い仕事、良い職場とは? (ちくまプリマー新書)
- 作者: 中沢孝夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/01
- メディア: 新書
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